Joseph Mallord William Turner (ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナー)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.Joseph Mallord William Turner の絵画作品を売りたいお客様へのご案内

18世紀末から19世紀前半に活躍したジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナーは、いまでもイギリスで最も偉大な画家と評されています。クロード・ロランなどの理想風景画に影響を受けつつ、過去の英雄や事績を取り入れたロマン主義的な画題や表現方法を発展させます。光や水の表現にも革新をもたらし、自由で幻想的な独自の風景画は、クロード・モネら印象派の画家たちに大きな影響を与えました。『戦艦テメレール号』を描いた代表作が、2005年にイギリス人が最も好きな絵画に選ばれるほど、非常に高く評価される画家です。

このページの目次

2.Joseph Mallord William Turner という絵画作家について

ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナーは、10代で英国各地の名所旧跡を描く地誌的水彩画家として出発し、キャリアを通じて高い技術と革新的な表現によって水彩画の可能性を追求しました。また、それまで下位のジャンルとみなされていた風景画を理知的な表現様式に高めようと尽力。当時盛んに論じられた「崇高」の美学を反映させつつ、湖水地方への旅やイタリアへの道中のアルプス越えを通じて触れた自然の壮大さを見事に描き出します。クロード・ロランに霊感を得て、古代の逸話をまばゆい光の表現とともに描いた作品には荘厳ささえ感じられます。ターナーの光と色彩に溢れる幻想的で詩情に満ちた作風は、ロマン主義を代表するとともに、印象主義の先駆けともなりました。

3.Joseph Mallord William Turner の絵画作家についての経歴など

1775年、ロンドンの理髪師の子として生まれたジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナーは、14歳からロイヤル・アカデミーにて美術を学び、1796年に発表した夜景画『海上の釣り人』が高く評価されます。1802年、26歳でアカデミーの正会員になると、同年にはフランスへ、1819年からはイタリアへ3回に渡って旅行し、ニコラ・プッサンやクロード・ロランなどの古典的な理想風景画から大きな影響を受けました。1807年~1828年にはアカデミーで遠近法の教授を務めていますが、孤独を愛する性格から、晩年はチェルシーの安宿で隠遁生活を送り、1851年にコレラによって76年の生涯を閉じました。

4.Joseph Mallord William Turner の絵画代表作品とは

  • 海上の釣り人(1796年)
  • ディドとアエネアス(1805年~1806年)
  • 吹雪:アルプスを越えるハンニバルとその軍勢(1812年)
  • 戦艦テメレール号(1839年)
  • 雨、蒸気、速度 グレート・ウェスタン鉄道(1844年)

5.Joseph Mallord William Turner の絵画作品の買取査定ポイントを解説

ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナーの買取査定では、真作であることがまず重視されます。サインや制作年代の記載があるかどうか、来歴や展覧会出品歴が分かるかどうか確認できると良いでしょう。作品のサイズが大きいほど高額に査定される傾向にあります。習作として描かれた数多くの素描、念入りに仕上げられた水彩画、油彩画の順に査定額は高くなる傾向にあります。画題や技法、出来栄えの良し悪しも基準となるポイントです。また、日焼けや折れ、破れ、シミ、カビがないかどうかといった作品の状態によっても価格は左右されます。

代表的な絵画作品の査定ポイントはこちら
  • ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナーの真作であるかどうか
  • サインや年代の記載があるかどうか
  • サイズは大きいかどうか
  • 画材、技法は何であるか
  • 状態が悪くないか
  • 出来栄えが良いか

6.Joseph Mallord William Turner の絵画作品の取引相場や参考価格

ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナーは生涯を通じて、油彩画約550点、水彩画約2,000点、素描約30,000点もの膨大な数の作品を残しました。その作品の日本国内での取引が公開されることはほぼありませんが、海外のオークションに出される場合にはいずれの場合も大変高値で落札されています。そのほとんどが素描か水彩画で、クリスティーズの近年の落札額は、円熟期とアルプスを描いた水彩風景(24.8cm×30.8cm)が約1億5,000万円(以下、全て日本円に換算)、それより小型のライン川の名所を描いた作品(20cm×30.4cm)が、約3,400万円となっています。2014年のサザビーズのオークションに出品された『アヴェンティーノの丘から見たローマ』は約52億円もの金額で落札されました。

7.Joseph Mallord William Turner の絵画作品の買取についてのまとめ

ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナーは、イギリスで最も偉大な画家と讃えられるだけでなく、西洋美術史における風景画の可能性を広げ、イギリス美術の地位そのものを向上させた巨匠とも言えます。画家としての鍛錬を常に怠らなかったターナーの作品には、自然に対する畏敬や感動、人類の歴史や営みに対する深い洞察が、美しい光と色彩を通して込められています。画家の真作であれば、高い評価額となることは間違いありません。

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