John Robert Cozens(ジョン・ロバート・カズンズ)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.John Robert Cozensの絵画作品を売りたいお客様へのご案内

ジョン・ロバート・カズンズは、18世紀後半に活躍したイギリスの水彩画家です。18世紀の多くのイギリス人画家たち同様、イタリアへと旅行し、その道程にあるアルプスやローマ周辺、ナポリなどの数多くの風景素描を持ち帰りました。その素描を元に描かれた壮大な水彩風景画は、当時イギリスで新たに提唱された「崇高」の美学を反映しつつ、独自の境地に達しています。ロマン主義を先取りするような風景の数々を残したカズンズは、ジョン・コンスタブルによって「風景を描いた最も偉大な天才」と称され、いまもイギリス国内外で人気を得ています。

このページの目次

2.John Robert Cozensという絵画作家について

カズンズは、二度の写生旅行から持ち帰った素描を詩情あふれる水彩画に仕上げ、のちのイギリスの風景画に大きな影響を与えました。J.M.W.ターナーやトマス・ガーティンがその模写を通して水彩画を学んだとされています。比較的明度の低い青や緑、灰色を用いて濃淡や奥行きを出した水彩風景は、心に残るメランコリックな情感を醸し出しています。そのいずれの作品にも、広大さとともに優美さや静謐さ、幻想性が感じられ、見る人の想像力を刺激します。

3.John Robert Cozensの絵画作家についての経歴など

ジョン・ロバート・カズンズは、「ブロット・ドローイング」と言われる技法を提唱した画家アレクサンダー・カズンズの息子として、1752年ロンドンに生まれます。父の下で修行を積み、1767年には素描作品を公に発表、1776年にはロイヤル・アカデミーにて大型の油彩画を展示しました。1776~1779年と1782~1783年にスコットランドやイタリアへ写生旅行へ訪れています。1789年、独創的な風景画を描く技法を論じた著作をロイヤル・アカデミーへ提出しますが拒絶され、1793年には神経衰弱により入院生活を余儀なくされます。その精神病院の医師であったトマス・モンローによって才能を認められるも、1797年に45歳で亡くなりました。

4.John Robert Cozensの絵画代表作品とは

  • ポルティーチからヴェスヴィオ山を望む(1782年)
  • パエストゥムの小さな寺院(1782年)
  • ローマのジャニコロの丘に立つランテ荘の眺め(1782年~1783年)
  • ネミ湖(1783年~1788年頃)
  • アルバーノ湖とカステル・ガンドルフォ(1783年~1788年頃)

5.John Robert Cozensの絵画作品の買取査定ポイントを解説

ジョン・ロバート・カズンズの買取査定にあたっては、画家の本物の作品であるかどうかが、まず重要となります。来歴が判明していたり、証明書が付帯されていれば真作鑑定の助けとなります。サイズが大きいほど査定額は高くなる傾向にあります。また、いずれも紙に描かれた作品ながら、木炭や鉛筆による習作素描よりも、水彩により仕上げられた作品の方が高額の査定が期待できます。折れやシミがないかなどの状態の良し悪しも査定額を左右するポイントです。

代表的な絵画作品の査定ポイントはこちら
  • ジョン・ロバート・カズンズの真作であるかどうか
  • サイズは大きいかどうか
  • 水彩で仕上げられた作品かどうか
  • 来歴や出品履歴が判明しているかどうか
  • シミや折れ、カビなどがないかどうか

6.John Robert Cozensの絵画作品の取引相場や参考価格

ジョン・ロバート・カズンズの作品は国内の画廊やネットオークションで見かけることは稀ですが、海外のオークションでは、高い落札額でしばしば取引がされています。 20.5cm×30.0cmの比較的小サイズでは約140万円~200万円(以下、全て日本円換算)、若干の日焼けがありながら来歴が判明しており36.4cm×52.7cmとサイズが大きくなったものは約560万円~840万円の予想額がつけられています。一方、さらに大きいサイズ(50.3cm×73.1cm)の作品が2006年のクリスティーズにおいて、約420万円~700万円の予想落札額に対して、約774万円で落札されたこともありますので、サイズや出来栄えによっては予想外の高値での査定が期待できる作家です。

7.John Robert Cozensの絵画作品の買取についてのまとめ

ジョン・ロバート・カズンズは、19世紀にヨーロッパで花開く風景画の隆盛に欠かせない美学や技法を育み、ターナーやコンスタブルに大きな影響を与えたた大変重要なイギリス人画家です。カズンズは、そうした美術史上の価値だけでなく、いつまでも眺めていたいような壮大で詩情あふれる作風や、飾りやすいサイズなどから、多くの風景画愛好者にいまも支持されています。真作であれば多くの場合高額の査定額が期待できます。

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