John Piper(ジョン・パイパー)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.John Piperの絵画作品を売りたいお客様へのご案内

ジョン・パイパーは、20世紀のイギリスで活躍した画家、版画家です。ステンドグラスやタペストリーのデザイン、本の装丁や写真、陶芸作品など幅広く活動しました。初期には抽象絵画でイギリスのモダン・アートを牽引し、のちに国内の風景、とりわけ教会や歴史的建造物、廃墟などを、どこか不穏で寂寥感溢れる表現で描きました。英米の主要な美術館に作品が所蔵され、近年でもテート美術館で個展が開かれるなど、イギリスを代表する画家として知られています。

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2.John Piperという絵画作家について

ジョン・パイパーは、初期には、波打つような線描やコラージュの手法でジョルジュ・ブラックの影響が見られる海岸風景などを描きました。画面は次第に抽象化し、大きな色面による実験的な画面を作り出します。しかし、イギリスの風景や建物の表現には不十分だとして、18世紀や19世紀のロマン主義的な風景画に範を求めるようになりました。天候が目まぐるしく変わるイギリスの風景が、灰色や藍色を基調にした荒々しい筆致で描かれ、まるで異界のような独特のムードが漂っています。

3.John Piperの絵画作家についての経歴など

ジョン・パイパーは、1903年にイングランドのサリー州エプソムに生まれました。大学卒業後、父の法律事務所を手伝いますが、画家を志して1928年に王立美術学校に入学します。翌年には美術学校を退学し、ベン・ニコルソンらの前衛美術グループに参加しました。第二次世界大戦中、従軍画家として描いた爆撃された教会の絵画が高く評価され、1950年からは教会のステンドグラスや壁画を多数手がけました。テート美術館の理事や美術批評家としてもイギリスの美術界に大いに貢献し、1993年に亡くなりました。

4.John Piperの絵画代表作品とは

  • ヒトデのいるビーチ(1933年~1934年頃)
  • 抽象Ⅰ(1935年)
  • 黒い背景(海のためのスクリーン)(1938年)
  • サウス・ウェスト地区のコントロール・ルームへ続く廊下(1940年)
  • バースのサマセット広場(1942年)

5.John Piperの絵画作品の買取査定ポイントを解説

ジョン・パイパーの買取査定にあたっては、画家の本物の作品であるかどうかがまず重要となります。来歴が判明していたり、証明書が付帯されていれば鑑定の助けとなります。素描や版画よりも水彩画、そして油彩画が高く評価される傾向にあります。また、サイズが大きいほど査定額は高くなるでしょう。欠けやカビ、日焼けやシミがないかなど、状態の良し悪しも査定額を左右するポイントです。

代表的な絵画作品の査定ポイントはこちら
  • ジョン・パイパーの真作であるかどうか
  • サイズは大きいかどうか
  • 来歴や出品履歴が判明しているかどうか
  • 日焼け、シミなどがないかどうか
  • 出来栄えが良いか

6.John Piperの絵画作品の取引相場や参考価格

ジョン・パイパーの作品は、買取価格が公開されていることはほとんどありませんが、画廊やネットオークションでもしばしば取引があります。国内の画廊で、『教会』と題された71cm×92cmのサイズの版画が14万円で販売されている例があります。クリスティーズの2015年11月の落札例では、1935年制作で30.5cm×40cmの抽象絵画が、約36万ポンド、日本円で約5,000万円の高額となりました。戦後の具象的な作品よりも、30年代頃の抽象的な作品の方が高額になる傾向があるようです。

7.John Piperの絵画作品の買取についてのまとめ

ジョン・パイパーは、イギリスの前衛芸術家たちとともに実験的な抽象絵画を描きながら、より自然に即した芸術を目指して風景画における独自の道を切り開きます。イギリスの伝統を引き継いで、刷新していった彼の画業は、イギリス国内を中心に高く評価されています。制作年代や技法によっては高額な査定も期待できるでしょう。

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