James Mcneill Whistler(ジェームズ・マクニール・ホイッスラー)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.James Mcneill Whistlerの絵画作品を売りたいお客様へのご案内

ジェームズ・マクニール・ホイッスラーは、アメリカ出身で主に19世紀後半のロンドンで活躍した画家です。モノトーンに近い色彩を用いつつ、微妙に異なる色の階調を厳格な構図のなかで響かせ合うことで、音楽のように調和のとれた画面を生み出しました。ラファエル前派や日本の浮世絵などから影響を受けて確立したその芸術は、アカデミーや印象派とも一線を画すものであり、唯美主義の代表的な画家として高く評価されています。

このページの目次

2.James Mcneill Whistlerという絵画作家について

ジェームズ・マクニール・ホイッスラーは、初期にはパリで知ったギュスターヴ・クールベやアンリ・ファンタン=ラトゥールらの影響を見せましたが、ラファエル前派や日本の浮世絵を吸収して独自の様式を確立して行きました。「ノクターン」や「シンフォニー」といった音楽用語をタイトルに当てはめながら、主に風景画と肖像画の制作に取り組み、色彩と構図の調和がとれた画面構築に力を尽くしました。また、家族の肖像やテムズ川沿いを描写した銅版画でも優れた作品を残ています。

3.James Mcneill Whistlerの絵画作家についての経歴など

ジェームズ・マクニール・ホイッスラーは、1834年にマサチューセッツ州ローウェルに生まれ、幼年をロシアで過ごしたのちアメリカで士官学校に在籍しました。1855年には渡仏し、シャルル・グレールの画塾で学びながらリアリスムの画家たちや文学者らと親交を深めました。1859年からはロンドンに定住し、ラファエル前派や浮世絵に学びながら自らの個性を確立させていきます。1877年にジョン・ラスキンを名誉毀損で訴えた訴訟によって経済的に困窮しますが、1879年~1880年にはヴェネチアに滞在、1886年にはロイヤル・ソサイエティの会長に就任し、晩年にはアメリカにパトロンを得て、1903年に亡くなりました

4.James Mcneill Whistlerの絵画代表作品とは

  • 白のシンフォニー第1番 白の少女(1862年)
  • 陶器の国の姫君(1863年~1865年)
  • 灰色と黒のアレンジメント 母の肖像(1871年)
  • 青と金のノクターン オールド・バターシー・ブリッジ(1872年~1875年)
  • 黒と金色のノクターン 落下する花火(1875年)

5.James Mcneill Whistlerの絵画作品の買取査定ポイントを解説

ジェームズ・マクニール・ホイッスラーの買取査定にあたっては、まず画家の真作であるかどうかが重要なポイントです。出品歴や来歴が分かると評価の助けとなります。サイズが大きいものほど、また、素描や版画よりも油彩画が高額に査定される傾向にあります。画題や出来栄えによって、欠けやシミや破れなどが無いかどうかも査定の基準となります。

代表的な絵画作品の査定ポイントはこちら
  • 画家の真作であるかどうか
  • 制作された技法、媒体は何か
  • サイズが大きいかどうか
  • 状態が良いか
  • 来歴や出品歴が分かるかどうか

6.James Mcneill Whistlerの絵画作品の取引相場や参考価格

ジェームズ・マクニール・ホイッスラーの作品が日本のオークションサイトなどで取引されることはほとんどありません。海外のオークションでも油彩画を見かけることは稀で、素描やエッチングがしばしば出品されています。2019年、32.3cm×16.5cmの油彩パネルの売立は、最終的には不落となりましたが、約2,200万円~3,300万円(以下、全て日本円換算)の予想落札額が付けられていました。クリスティーズでは、水彩画の街角の風景を描いた作品(24.1cm×14.6cm)が約5,600万円、海景画(19.7cm×28.5cm)が約2,700万円で落札されています。近年出品されたアムステルダムの風景を描いた銅版画数点は、約1,300万円~1,500万円の落札額でした。

7.James Mcneill Whistlerの絵画作品の買取についてのまとめ

ジェームズ・マクニール・ホイッスラーは、音楽に範を取りつつ、不要な感情を排した自律的な美を追求し、絵画における色と構図の完璧な調和を目指しました。1970年に渡英したクロード・モネに影響を与え、イギリスに近代的な美学をもたらすことにも貢献したホイッスラーの作品や思想は、近代美術史上、重要な位置を占めています。ホイッスラーの作品をお手元にお持ちの方は、是非、一度査定のご相談をお寄せください。

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