岩佐 勝重(いわさ かつしげ)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.岩佐 勝重の作品を売りたいお客様へ

岩佐勝重は、岩佐又兵衛の子で、江戸時代初期に活躍した日本画家です。しばしば浮世絵の源流とも呼ばれる又兵衛の画風を受け継ぎ、浮世絵風や狩野派風の作品を多く残しました。福井藩のお抱え絵師として活躍した岩佐勝重の作品は歴史的な価値も高く、東京国立博物館など多くの美術館に収蔵されています。

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2.岩佐 勝重についての解説

岩佐勝重は、武将であり茶人でもあった荒木村重の孫にあたり、浮世絵の源流とも呼ばれる岩佐又兵衛の子でもあります。江戸時代初期に福井で生まれ、父に日本画を学びます。又兵衛が江戸に招かれたのちも福井に残り、藩のお抱え絵師として多くの作品を残します。その画風は父・又兵衛に非常に似ており、また、落款がないものが多いため、両者の作品が混同されることもありました。肉筆画や風俗画が多く、今日も美術館・博物館に収蔵されています。

3.岩佐 勝重の歴史

岩佐勝重は、江戸時代初期に岩佐又兵衛の子として福井に生まれました。父に日本画を学び、1637年に又兵衛が江戸へ招かれたのちも福井に残り、お抱え絵師として勤めました。1670年に福井城が再建された折には、襖絵として『群鶴図』を描きました。東京国立博物館収蔵の『柿本人麿図』からは、父・又兵衛の画風を受け継いでいることが見て取れます。他にも、鎌倉国宝館収蔵の『職人尽図屏風』、福井県立美術館収蔵の『歌仙図屏風』や、『仁王図』など多くの作品を描きました。彩色人物を得意とし、多くの肉筆画、美人図を残しています。1673年に71歳で亡くなったと言われています。

4.岩佐 勝重の代表作

  • 群鶴図
  • 職人尽図屏風
  • 歌仙図屏風
  • 仁王図
  • 柿本人麿図

5.岩佐 勝重の作品の買取査定ポイント

岩佐勝重の作品は、多くの肉筆風俗画が残っており、高く評価されています。真作であるだけで高値で取引される可能性がありますが、落款がないものもあります。本人の作品だと証明するために落款印や鑑定書があれば、高額査定につながるでしょう。また、紙本の作品では、経年劣化によるトラブルが多く、状態の良し悪しが買取査定のポイントとなります。その他に、共箱などの付属品も大切な査定の項目です。

代表的な査定ポイント
  • 岩佐勝重の真作であるか
  • 落款印があるか
  • 正式な鑑定書がついているか
  • 保存状態は良好か
  • 共箱など付属品は残っているか

6.岩佐 勝重の作品の取引相場価格

岩佐勝重の作品は、真作であることが保証されれば、高値で取引される傾向があります。現在額装作品の市場価格を知ることは難しくなっておりますが、岩佐勝重の掛け軸として装丁された日本画である『歌舞伎役者図』は、91,000円で落札されています。大きさは、本紙縦約85cm×横約38cm、表装縦約170.5cm×横約47cmです。この作品は、本紙に軽いしみ、汚れ、ヤケがあり、表装は軽いしみ、汚れ、シワ、擦れ剥がれ、虫食い破れなどがある状態でした。真作の額装された日本画作品で状態の良いものであれば、さらなる高額査定も期待できます。

7.岩佐 勝重の作品の買取についてのまとめ

岩佐勝重は、父・又兵衛の画風を良く受け継ぎ、今日まで伝わる多くの作品を残しました。博物館や美術館に収蔵されているもの以外にも、愛好家の間で売買が活発に行われています。岩佐勝重の作品をお持ちであれば、一度査定に出されてみてはいかがでしょうか。

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