岩倉 具方(いわくら ともかた)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.岩倉 具方の作品を売りたいお客様へ

岩倉具方は若くして亡くなった洋画家です。太平洋美術学校に学び有島生馬に師事しました。二科展での初入選後にパリへ留学し、製作活動を継続しますが、帰国の翌年に従軍画家として上海で戦死しました。岩倉具方の作風は、師である有島生馬の影響により印象派的な明るい色調です。

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2.岩倉 具方についての解説

岩倉具方の大きな特徴は、日本での活動期間が少ないことです。留学から帰国した翌年に戦死しているため、日本で製作した作品は学生時代と、二科展入選前後だけです。しかし、絵を学ぶ過程で製作した作品などは、師の影響を強く受けた明るい色調の印象派的なものです。日中戦争に従軍した際に描いたものは画集として刊行されていますが、暗い戦時下においても飄々としたスケッチ画を残しています。

3.岩倉 具方の歴史

1908年に岩倉具視を曽祖父に、西郷従道を祖父に、岩倉具方は東京で生まれました。母からは海軍大将を望まれますが、画家を志し、太平洋美術学校に入り有島生馬に師事しました。1927年19歳で二科展に初入選し、1930年から6年間パリに留学しました。留学中に妻帯します。1936年28歳の時一家で帰国し、当時勃発していた日中戦争に志願して従軍画家となり上海に赴きました。1937年10月に敵弾の直撃を受け29歳で戦死しました。翌年の1938年、未亡人により『故岩倉具方従軍画集』が刊行され、師である有島生馬が設立に参画した一水会に岩倉具方賞が設立されています。

4.岩倉 具方の作品の買取査定ポイント

岩倉具方は非常に早世であったため作品の現存数が非常に少なく、真作であるだけでかなりの希少価値があります。岩倉具方の絵画の買取査定ポイントは、第一に作品が真作であるかどうかですが、その作品の大きさや額装の有無も考慮する必要があります。もちろん保存状態の良いものであれば、更に良い査定結果が期待できます。

代表的な査定ポイント
  • 真作だと証明できるか
  • 大きさはどれくらいか
  • 額装されているか
  • 保存状態が良いか
  • 画法は何か

5.岩倉 具方の作品の取引相場価格

岩倉具方の洋画作品が一般市場に出回った例はありませんが、学生時代から研鑽を積み、二科展への入選も果たした人です。その作品を収蔵している個人宅でそのままになっているのかもしれません。また、名門岩倉家の出身ですから旧家での所蔵も考えられます。従軍画家としての作品は画集になっていますので原画は現存するはずですし、留学時代の作品もあると考えられます。名門家出身であり、若くして亡くなられた岩倉具方の作品は市場価値の高く、もしあればよい査定額が期待できます。

6.岩倉 具方の作品の買取についてのまとめ

岩倉具方の作品は、留学前の二科展出品前後と留学期間中、従軍画家としての作品の三期に大きく分けることができます。師である有島生馬の影響を強く受けた作風は、明るい色調でセザンヌを筆頭とする印象派の流れを感じさせるものです。従軍時のスケッチも、暗い時代を写しとりつつも、どこか飄々と洒脱な印象を受けます。高い需要も見込めますので、もし作品を所蔵しておられるのなら、是非ご連絡をいただければと思います。

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