伊藤 素軒(いとう そけん)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.伊藤 素軒の作品を売りたいお客様へ

伊藤素軒は島根県出身の日本画家です。京都の今尾景年の下で日本画を学びました。一時東京の出版社にも勤め、洋画を学びにアメリカへの留学も経験しました。アメリカでは洋画への造詣を深め、帰国後は和洋折衷の絵画制作に専念。第6回帝展で鯉の絵が入選したことをきっかけに鯉絵の名手として名が知られます。特に人気のある鯉を画題とした作品であれば、より高額な査定に繋がる可能性が高いでしょう。

このページの目次

2.伊藤 素軒についての解説

伊藤素軒は京都の日本画家・今尾景年に師事し日本画家となったあと、東京の審美眼社に就職。しかし洋画を学ぶため渡米。洋画の勉強をしているときに日本からの依頼でボストン美術館に収蔵されている平治物語絵巻の模写を110日かけて行ったほか、エール大学を修了。また、文豪・森鴎外とも交流がありました。

3.伊藤 素軒の歴史

1876年(明治9)日原の旧家・泉屋の三男に生まれた伊藤素軒は、小学校を卒業したあと、日原鉱山に勤めていました。1899年に京都に出てからは帝室技芸員の画家・今尾景年に師事し日本画家となりました。1906年には東京で結婚し、審美書院という出版社に勤めます。しかし、1908年には洋画を志しアメリカへ留学。帰国後、1925年に第6回帝展で「池二題(いけにだい)」が入選すると、これを機に鯉の絵で知られるようになります。1957年に82歳で死去しました。

4.伊藤 素軒の代表作

  • 池二題
  • 花売娘
  • 遊鯉
  • 山水

5.伊藤 素軒の作品の買取査定ポイント

伊藤素軒の作品は一般的な買取市場では流通がわずかなものの、美術商での需要は高い傾向にあります。作品の保存状態や付属物、保証書の有無によっても査定額は変動します。鯉や山水画といった掛軸や日本画に人気があり、プラス査定が見込めます。

代表的な査定ポイント
  • 日本画か
  • 鯉を描いた作品か
  • 本人の署名や落款があるか
  • 絵に汚れや破れ、シミといった汚れはないか
  • 共箱などの付属物があるか
  • 真作であるという保証書や鑑定書があるか

6.伊藤 素軒の作品の取引相場価格

買取市場では伊藤素軒の作品は流通している数が少ないものの、肉筆とされる『竹林明月図』が本紙33cm×44cm、全長125.5cm×49.5cmのサイズで5,250円の落札価格がつきました。これは掛け軸に軸装された作品で、本紙には多少のシミが確認できますが保存状態は良好です。また、美術商や画廊ではさらに多くの作品が扱われており、『山水』が104cm×40.5cm、全長190cm×53cmのサイズで多少のヤケ、シミがありながらも34,000円の値で販売されています。主に掛け軸作品が多い印象ですが、額装作品であれば額の種類や大きさが重要です。真作であり保存状態が良ければ更なる高値も望めるでしょう。

7.伊藤 素軒の作品の買取についてのまとめ

鯉の名手として謳われた伊藤素軒の作品は、日本画的要素だけではなく、アメリカで学んだ洋画の知識が織り交ぜられています。市場では希少性が高く、また美術商においても需要が高いため高額での査定も見込めます。伊藤素軒の作品をお持ちであれば、ぜひ一度お問い合わせください。

その他の絵画について