伊東深水作『吹雪』の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.伊東深水作『吹雪』を売りたいお客様へ

伊東深水は大正時代から昭和にかけて活躍した浮世絵師で日本画家です。美人画を得意とし、雪や桜など季節を感じさせる作品を多数発表しています。その中で吹雪や雪中をゆく女性を題材とした作品も多数残しており、代表作として人気の高い作品です。

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2.伊東深水作『吹雪』についての解説

伊東深水は歌川浮世絵の正統を継ぎ、日本画独特のやわらかな表現による美人画作品を数多く描いています。その中で『吹雪』は吹きすさぶ雪の中、蛇の目傘を差して行く日本髪の着物姿の女性を描いており、冬の季節を感じさせる作品となっています。木版画は縦41cm×横50cmの寸法となります。その他にも同じような吹雪の構図で描かれた美人画が数多くあり、人気があるためリトグラフなども市場に出回っています。伊東深水の作品は東京国立近代美術館などにも収蔵されています。

3.伊東深水作『吹雪』の作品の特徴について

『吹雪』は日本髪の着物姿の女性が、蛇の目傘を傾け道行く姿を描いています。膝から上の姿が画面全体に描かれ、傘の表面は雪で白くなり、反対に傘の内側は細かい骨組みと濃紺色の裏が描かれています。左方向から雪が降っているようで、雪の舞う様も細やかに表現されています。女性は藤色の地に紅梅が描かれた着物を着ており、袖口からは朱色の裏地か襦袢がのぞき、半襟は薄い朱鷺色、さらに柿色の地に金糸の帯を後ろに垂らしています。島田に結われたつややかな日本髪は吹雪のせいか少し乱れていますが、透明感のあるべっこうのくしとかんざしが数本飾られています。寒風に吹かれて表情はやや伏し目がちで哀愁を帯びていますが、白磁のような白い瓜実顔にぷっくりとした赤いくちびるが映えます。吹雪の中に、彩色あざやかな女性の姿が美しく際立つ作品となっています。

4.伊東深水作『吹雪』の買取相場価格について

伊東深水は吹雪を題材とした美人画の作品を数点描いており、その人気の高さから版画や模写の作品がネットオークションや市場で取引される可能性が高いといえます。オークションで落札された実例については、紙本彩色の日本画でサイズが縦52.6cm×横40.6cmの『雪』という美人画の作品が、その貴重性からか1,600万円もの価格で落札されました。オークション主催者側の落札予想価格は1,300万円から1,800万円とのことで、真作であれば1,600万円前後の高額な査定も期待できます。

5.伊東深水作『吹雪』についてのまとめ

吹雪の中に蛇の目傘を差し、哀愁を帯びた着物姿の美しい女性を色彩豊かに描いた伊東深水の『吹雪』は、真作の肉筆画であれば数百万円から数千万円の高額査定も期待できるでしょう。このような深水の作品をお持ちの場合は、一度査定に出していただいて価値をお調べになってはいかがでしょうか。