伊藤 柏台(いとう はくだい)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!
1.伊藤 柏台の作品を売りたいお客様へ
伊藤柏台は、大正末から昭和初期に活躍した日本画家です。西洋の写実表現に影響を受けた細密かつ重厚な風景画を国画創作協会などに発表して活躍しました。30代半ばで亡くなりましたが、1920年代に流行した克明細密な日本画の潮流を示す重要な画家として美術館などでもしばしば展示され、いまも高く評価されています。
このページの目次
2.伊藤 柏台についての解説
伊藤柏台は、30代半ばで夭折するまで、土田麦僊らが創始した国画創作協会を主な作品発表の場として活躍しました。雑誌『白樺』などを通じて学んだレンブラントやデューラーの絵画に影響を受け、まるでペンとインクで引いたような線による細密描写でどこか不穏な風景を描き出しました。詩人で芸術家のパトロンとしても知られる塩谷鵜平との交流でも知られます。
3.伊藤 柏台の歴史
伊藤柏台は、1896年に京都の菓子屋の家に生まれ、1914年に京都市立美術工芸学校を卒業しました。1919年の国画創作協会第2回展では選外になるも、1926年第5回展で入選を果たしました。1928年に同協会が解散すると、甲斐庄楠音らとともに新樹会を結成して定期展に参加します。1931年に美術倶楽部にて素描個展を開催しますが、翌年、30代半ばにして京都市船岡の自宅で亡くなりました。
4.伊藤 柏台の代表作
- 木屋町夜景(1915年)
- 松並木(1919年)
- 六地蔵とその周辺(1919年頃)
- 梅の宮神社付近(1919年頃)
5.伊藤 柏台の作品の買取査定ポイント
伊藤柏台の買取査定では、真作であることが重要です。鑑定書が付帯しているか、署名や落款、付属の箱書きに間違いがないかを確認できると良いでしょう。本紙にヤケやシミ、虫食いがないかどうか、表装に汚れや破れがないかどうかなどの保存状態も重要なポイントです。
代表的な査定ポイント- 伊藤柏台の真作であるか
- 技法の種類
- 来歴や出品歴が分かるか
- 保存状態は良いか
- サイズが大きいかどうか
6.伊藤 柏台の作品の取引相場価格
伊藤柏台は、30代の若さで亡くなったため市場に出回る作品は必ずしも多くありません。しかし、1920年代の細密な日本画の流行を示す重要な画家であるため、真作であれば高額買取の可能性もあります。1922年制作で本紙サイズが33.5cm×25.5cmの小品掛軸『椿』がネットオークションに出品された際には、5万1,000円で落札されました。
7.伊藤 柏台の作品の買取についてのまとめ
伊藤柏台は、大正末~昭和初頭に活躍した日本画家で、西洋画の写実表現を取り入れた細かな線描による風景画が高く評価されています。遺作が数少なく、取引は稀ですが、それゆえに真作であれば高値で買取される可能性もあります。伊藤柏台の作品をお持ちであれば、ぜひ査定のご相談をお寄せください。
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