稲垣 錦荘(いながき きんそう)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.稲垣 錦荘の作品を売りたいお客様へ

稲垣錦荘は帝展や日本南画院展に幾度となく入選した経歴を持つ日本南画院同人の日本画家です。16歳の時に山本梅荘に師事し、後に京都の橋本関雪に師事しました。戦後の画壇でも日展委員や日本南画院同人として活躍した芸術家で、錦箒庵という別号も持ち画集を出版するなど精力的に活動を続けました。

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2.稲垣 錦荘についての解説

稲垣錦荘の作品の大きな特徴は、師である橋本関雪から学んだ四条派に南画を加味した新南画を描くことです。また、漢詩文を服部担風に学び、戦後も日展委員や日本南画院同人として活躍しました。稲垣錦荘の名の他、錦箒庵という別号を持っており、その名での画集や掛け軸、地元である三河や尾張を題材とした作品を多く描いています。妻は日本画家で上村松園に師事した稲垣晴雪です。

3.稲垣 錦荘の歴史

1894年に、稲垣錦荘は愛知県西尾市に生まれました。16歳で山本梅荘に師事し、後に京都に出て橋本関雪に師事、以降30年に渡り研鑽を積みました。1925年に帝展に初入選した後も、帝展や日本南画院展、国際美術展などで入選するなどの活躍を続けました。1944年橋本関雪の死を契機に、漢詩文の服部担風の下に行くため津島市に拠点を移します。その後も日展委員や日本南画院同人として製作活動を続け、担風没後は豊田市の挙母神社境内横の瑞光院で余生を過ごしました。1968年に75歳で没しています。

4.稲垣 錦荘の代表作

  • 磯丸翁送妻図(1962年)

5.稲垣 錦荘の作品の買取査定ポイント

稲垣錦荘の作品の特徴は新南画と呼ばれる画風で、漢詩画も良く描きました。大正から昭和にかけた巨匠として高く評価されている稲垣錦荘の買取査定ポイントは、第一に作品が真筆であることです。保存状態が良く額装されている作品であれば、査定の評価も高くなりやすいです。稲垣錦荘の作品は掛け軸や色紙の作品が多いため、コンディションの良い絵画であれば良い査定結果が期待できる作家です。

代表的な査定ポイント
  • 保存状態が良いか
  • 真作だと証明できるか
  • 市場需要のある作品か
  • 保証書や鑑定書がついているか
  • 大きさはどれくらいか
  • 額装や表装はされているか

6.稲垣 錦荘の作品の取引相場価格

稲垣錦荘の絵画作品の多くは掛け軸や色紙で、一般市場に出回っているものも掛け軸作品が多いです。査定額の参考までに、額装された絵画作品ではありませんが『津島祭』という掛け軸作品は、シワや痛み、汚れが目立つ状態の紙本で合わせ箱入りのものが約5万円で取引された実績があります。もしもコンディションの良い絵画作品が出回るようなことがあれば、相応な査定額となることが期待できる日本画家です。

7.稲垣 錦荘の作品の買取についてのまとめ

稲垣錦荘の作品の多くは掛け軸や色紙ですので、額装された日本画が市場に出ればかなりの査定額が期待できる作家です。稲垣錦荘が好んで描いたのは地元である三河の風景で、愛知県の美術館蔵になっているものが多く、あまり市場に出回ることが無いだけに、市場に出れば需要は高いと予想できます。もしお手持ちであれば、確認の意味も含めて一度ご相談をいただければと存じます。

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