長谷川 りん二郎(はせがわ りんじろう)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.長谷川 りん二郎の絵画作品を売りたいお客様へのご案内

長谷川りん二郎(りんは隣の偏を三水とする)は、近年、再評価が盛んとなっている昭和の洋画家です。どこか懐かしい風景画や日常の品々を描いた静物画が主な画題で、じっくりと対象に肉薄して描かれた作品は、いずれも平明な表現でありながら不思議な静けさに包まれています。画家や評論家などとの交流がほとんどなく、また寡作であったために、生前は洲之内徹や福島繁太郎といった少数の後援者によって評価されるにとどまっていましたが、雑誌やテレビで取り上げられることで広く知られるようになった人気の画家です。

このページの目次

2.長谷川 りん二郎という絵画作家について

長谷川りん二郎は、10代の頃には、岸田劉生の草土社やキュビスム、未来派に影響を受けて制作しましたが、次第にアンリ・ルソーを思わせる、時が止まったかのような静謐さを特徴とするようになります。代表作『猫』では、猫が同じポーズを取るまで完成させることができないというほど、実物を前に制作することにこだわったと言われています。その作品は、ただ対象をリアルに描くにとどまらず、その背後に流れる詩的な要素をすくい取り、見るものを別世界に誘いこむような独特の空気感を獲得しています。

3.長谷川 りん二郎の絵画作家についての経歴など

1904年、北海道函館で新聞記者をしていた父の下に生まれ、のちに文芸に多才を発揮する兄弟たちとともに成長しました。1924年に上京し、川端画学校にてデッサンを、アテネ・フランセでフランス語を学びます。1926年以後、たびたび「地味井平造」の名で小説、挿絵を発表。1931年には渡仏し、翌年帰国すると、第19回二科展で初入選を果たします。1934年に日動画廊にて滞仏作を中心とした最初の個展を開催し、翌1935年には永井荷風『すみだ川』などの装幀を担当すると、以後、挿絵などの仕事と絵画の発表を継続します。1968年には洲之内徹が『みづゑ』紙上で長谷川を紹介し、以後、コレクターであり良き理解者となります。1988年、脳内出血により84歳で死去。

4.長谷川 りん二郎の絵画代表作品とは

  • ハリストス正教会への道(1923年)
  • 時計のある門(1935年)
  • 猫(1966年)
  • 玩具と絵本(1979年)
  • アイスクリーム(1981年)

5.長谷川 りん二郎の絵画作品の買取査定ポイントを解説

長谷川りん二郎の価格査定では、まず画家の本物の作品であるかどうかが重要ですので、「Rinjiro」のサインや鑑定書があるかどうかを確認します。作品はいずれも小ぶりながら、やはり大きいものほど高額の査定が期待できます。作品の状態もポイントですので、欠けやシミ、焼け、カビなどがないものは評価が高くなります。いずれにしても、近年大変人気を集める寡作な画家ですので、長谷川りん二郎の真作であれば、思いがけない高額な査定が期待できるでしょう。

代表的な絵画作品の査定ポイントはこちら
  • 長谷川りん二郎の本物の作品であるかどうか
  • 展覧会の出品歴や雑誌などの掲載歴があるかどうか
  • 作品に欠け、シミ、日焼け、カビなどがないかどうか
  • 出来栄えが良いかどうか
  • サイズは大きめかどうか

6.長谷川 りん二郎の絵画作品の取引相場や参考価格

長谷川りん二郎の作品には熱心なコレクターがおり、国内のネットオークションや画廊で見かけることは希少で、査定額もほとんど公開されていません。2013年に出品されたネットオークションでは、『五月雨』(16cm×19cm)が、31万円で落札されました。2019年開催のオークションで鑑定書とともに出品された戦前の滞仏作『カーニュ風景』(20.5cm×23.3cm)は、予想落札額が60万円~80万円とされています。いずれも、長谷川の特徴的な画風を伝えるものではないので、日用品を並べた静物画やバラなどの画題が出品されれば、より高値で落札される可能性もあります。

7.長谷川 りん二郎の絵画作品の買取についてのまとめ

長谷川りん二郎の描く、どこか懐かしく静謐さが漂う独特の画面は、一度見たら忘れられない不思議な魅力に溢れています。遅筆ゆえに残された作品が少なく、また、美術の主な流れには位置付け難い画家、一部の愛好家のあいだで知られていた存在であった長谷川は、近年の再評価によって人気を集めるようになっています。熱心なコレクターが存在し、公開されている情報以上の高値で査定される可能性もあるでしょう。

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