シルクスクリーンの絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.シルクスクリーン作品を売りたいお客様へ

シルクスクリーンは孔版画の技法の一種で、ステンシルと並び有名かつ歴史の長い技法です。孔版画の世界では、版に使う網目の布のことをメッシュと呼び、昔はここに絹布が使われたことからシルクスクリーンという名が付きました。現在では合成繊維をはじめとする多様な材質が用いられ、金属製のメッシュを使用することもあります。商業印刷に用いられたのがはじまりですが、アメリカのロバート・ラウシェンバーグとアンディー・ウォーホルにより、芸術の表現方法として広く知られるようになりました。各国の著名な作家が作品を発表しているだけに、高額な取引であれば数百万円以上の値が付くこともあります。

このページの目次

2.シルクスクリーンについての解説

シルクスクリーンは木枠に布を張り、インクが通るところと通らないところを作った版を紙の上に乗せて、その上からインクをこすようにして下の紙に定着させる技法です。布(メッシュ)を使う理由は、インクが通過しない部分が動かないよう、維持するためです。商業印刷に使われたいたことからも大量印刷に適性がありますが、摺るたびに布は磨耗します。絹は耐久性が弱いため、近代では合成繊維や金属性メッシュを使うことが多くなりました。

3.シルクスクリーンについての歴史

シルクスクリーンの歴史は、「ステンシル」から始まりました。ステンシルは模様を切り抜いた型紙の上からインクや染料を塗り模様を写し取る方法です。実はこのステンシル、日本で古来より使われてきた「染め」がルーツです。友禅染の模様付けに用いられる「捺染(なっせん)」という技術が基になっており、紅型や江戸小紋といった型紙を使った印刷技法があります。これらの技法はジャパニーズ・ステンシルと呼ばれ海外から賞賛されていました。1907年、日本の印刷技術にひらめきを得たイギリス人のサミュエル・シモンがシルクを使った「シルクスクリーン・ステンシル」という技法の特許を取得し、シルクスクリーンという名前が広く知られるようになります。

4.シルクスクリーン作品の特徴について

シルクスクリーン作品の特徴は複製可能で大量印刷がしやすいということです。画質も内容も同じ作品が、複数点存在することになります。このため、署名やサインの有無によって作家が付加価値をつけたり、印刷後に手を加えることも可能です。また紙面だけでなく布や板などのさまざまな素材にインクを乗せることができて、曲面に印刷することもできるため、多彩な芸術表現が可能になります。現代アートにおいて、シルクスクリーン作品をベースにした立体作品なども登場しています。

5.シルクスクリーン作品の買取査定ポイント

シルクスクリーン作品の査定では、直筆サインや署名の有無、エディションナンバーの有無などが重視されます。また、額付きかどうか、箱は付属しているかどうかも査定額に影響する可能性があります。人気作家のものやシリーズ作品は、高額が期待できるでしょう。

代表的な査定ポイント
  • サイン、署名の有無
  • 額装の有無
  • 箱の有無
  • 鑑定書や証明書等の有無
  • 保存状態について(汚れや傷はないか)

6.代表的なシルクスクリーン作家の買取相場価格について

シルクスクリーン作品は、人気作家のものですと数万円から数十万円での取引が多いようです。手摺りの作品や直筆サインの入っている作品は高値が付く傾向にあります。版数の少ない作品は希少価値が高く、高額での査定が期待できるでしょう。

ロバート・ラウシェンバーグ 作 『Preview』

ネオダダの代表的な作家であり、世界的な芸術家の一人であるロバート・ラウシェンバーグはシルクスクリーン作家の先駆者としても有名です。こちらの『Preview』は1973年の作品で画面サイズは173cm×225cm、額装されサインもあります。オークションに出品された際、落札予想価格は15万円~30万円とされていましたが、予想を大きく上回る125万円で落札されました。国内外から高い評価を得ている作家の作品ということで、高額での取引となりました。

アンディ・ウォーホル 作 『ザ・ニュースピリット』

ポップアートの旗手であり、多彩な才能で知られるアンディ・ウォーホルの作品は、日本の市場でも大変人気があります。こちらの『ザ・ニュースピリット』は1985年作の額装作品で、サインとエディションナンバーが入っています。作品サイズは96.2cm×96.2cmです。オークションにて落札予想価格は180万円~300万円とみられていましたが、予想価格の約1.2倍である210万円で落札となりました。ウォーホル作品は熱心な愛好家が多く、百万円単位で取引されるケースが多いといえます。

トム・ウェッセルマン 作 『Bedroom Face』

トム・ウェッセルマンは、ニューヨークにおけるポップアート運動の中心的メンバーの一人です。ミュンヘンオリンピックポスターを手がけたことでも有名です。こちらの『Bedroom Face』は、147.4cm×162.8cmの作品で、サイン、制作年代、エディションナンバーが入っています。オークションでの落札予想価格は20万円~30万円でしたが、予想を上回る32万円での落札でした。

7.シルクスクリーン作品の買取についてのまとめ

シルクスクリーン作品は著名な作家のものほど高額での取引が期待できます。海外のアーティストだけでなく、日本人作家の中でも多くの傑作が誕生しており、市場人気が高い絵画だといえます。作品をお持ちの方はぜひ一度査定に出して価値を知ってみてはいかがでしょうか。。

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