木版画(もくはんが)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.木版画作品を売りたいお客様へ

木版印刷の一種である木版画は、世界各地で古くから経典や本などを印刷するために製作されてきました。日本では浮世絵版画が代表的なものとなっています。現代では特に優れた美術作品の木版画が、国内外の美術館や博物館に収蔵されるなど高い評価を得ており、査定時に高額な金額を提示される可能性があります。

このページの目次

2.木版画についての解説

主に彫刻刀を使って木材を彫り、凹凸ができた版木を使って摺る版画を木版画と呼びます。日本では、版木には良質の桜材が使用され、和紙に馬連で印刷する方法が発達しました。木版画は版木を使って印刷を行いますが、版を重ねるごとに版木が摩耗するため、作品の印刷数は限られます。現代の木版画にはエディション番号が割り振られ、版数の管理が行われることが多くなっています。

3.木版画についての歴史

中国やヨーロッパ、日本など古くから木版画が作られてきました。日本では、江戸時代に嵯峨本(さがぼん)に挿し絵が入れられたことが絵画としての木版画の誕生とされており、その後仮名草子の挿絵に木版技術が使用されています。浮世絵へと発展すると、浮世絵師と彫師、摺師など分業して制作した古い技法の木版画は「伝統木版画」と呼ばれています。また明治末期から大正時代にかけて、版画は芸術作品として確立し、作家自身が制作の全行程を行う「創作版画」と呼ばれるようになりました。

4.木版画作品の特徴について

芸術品としての木版画は、美しい色彩や細やかな線が表現され、絵画作品に勝るとも劣らない作品も数多く存在します。現在の木版画はエディション番号で管理され、数が限定されているものも多く、最近は浮世絵の復刻版も作られています。日本では木版画を小学校で学ぶこともあり、日本人に馴染み深い芸術と言えるかもしれません。作家の卓越した表現による現代アートや風景、自然、人物などさまざまな木版画作品が現存しています。

5.木版画作品の買取査定ポイント

木版画は、人気のある作家の作品で、初摺りや初期の作品かという点などが重要な査定ポイントになります。エディション番号がある場合は数量が限定されるため希少価値があります。また鑑定書が付属した保存状態よいものほど高値の査定が期待できます。

代表的な査定ポイント
  • エディション番号のある作品か
  • 有名な作家による作品か
  • 初摺りや初期の作品か
  • 作品の保存状態はよいか
  • 一点ものの作品か

6.代表的な木版画作家の買取相場価格について

木版画は作品の摺りの状態や、保存状態、印刷数などによってその価格帯は幅広く、数千円のものから数千万円のものまで存在します。同じ作品でも初摺りや初期の版画作品であれば線がはっきりと表現されて美しく、より査定額は高くなる傾向にあります。また作家が著名であるか、評価の高い作品であればより高額な査定も期待できるでしょう。

加山 又造 作 『若い猫』

現代的な感覚で日本画の様式美を表現した加山又造の作品は、オークションに多数出品されており、数十万円から数百万円の落札まで価格の幅が広い傾向にあります。その中で『若い猫』という作品が1,250,000円の高い価格で落札されました。サイズが縦29.0cm×横43.6cmの額装された木版画作品です。オークション主催者側の落札予想価格は300,000円から400,000円とのことで予想をかなり上回りました。一点ものの真作であれば10,000,000円を超えることもあり、エディション番号がある作品は数十万円の落札価格になることが多いようです。

東山 魁夷 作 『白馬の森』

現昭和を代表する日本画家の東山魁夷の作品も、オークションに多数出品されており、数十万円から数百万円の落札まで価格の幅が広い傾向にあります。その中で『白馬の森』という作品が105万円の高い価格で落札されました。サイズが縦29.5cm×横43.8cmの額装された木版画作品です。オークション主催者側の落札予想価格は20万円から30万円とのことで予想をかなり上回りました。一点ものの真作木版画であれば1,000万円を超えることもあり、エディション番号がある複数摺られた作品は数十万円の落札価格になることが多いようです。

熊谷 守一 作 『熊谷守一木版画集』

画壇の仙人と呼ばれた洋画家、熊谷守一の作品は、オークションでは比較的油彩画が多く、木版画は取引数が少ない傾向にあります。その中で『熊谷守一木版画集』という作品が取引された際には、200,000円で落札されました。限定120部の作品です。また油彩画が4,000,000円ほどで落札されたこともあり、木版画集の場合は数十万円での落札されることがあります。

7.木版画作品の買取についてのまとめ

浮世絵から現代の木版画に至るまで、さまざまな作品が高く評価され人気を集めています。一点ものの作品やエディション番号の付いた作品、保存状態のよい有名な作家の作品であれば数万円から数千万円の高額査定の可能性があります。お手元の木版画を確認していただき、一度査定されてみてはいかがでしょうか。

その他の絵画について