白隠 慧鶴(はくいん えかく)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.白隠 慧鶴の作品を売りたいお客様へ

白隠慧鶴は江戸時代中期に生まれた禅僧で、民衆に禅宗を布教するために多くの禅画を残しました。その数はなんと一万点以上とも言われています。白隠の絵は、程よいぐあいに力が抜けた墨画や、絵に禅宗の問答の書を合わせた書画も多く、代表的な白隠の禅画としては、白隠が好んで描いたモチーフの達磨を描いたもので、大きな眼が特徴の『達磨図』や『半身達磨図』があります。

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2.白隠 慧鶴についての解説

白隠慧鶴は江戸時代中期における臨済宗中興の祖であり、臨済宗一派である「鵠林派」の祖でもあります。門下には東嶺円慈、遂翁元盧などの逸材が多く輩出されており、後進育成に注力するとともに民衆にも禅を広めました。彼の布教と功績を称え「駿河には過ぎたるものが二つあり。富士のお山に原の白隠」という言葉が残されています。

3.白隠 慧鶴の歴史

1686年、駿河の原宿に生まれた白隠慧鶴は、幼名を岩次郎といい、15歳で出家して慧鶴と名乗りました。諸国を巡り修行していた白隠は、1708年に越後(新潟県)高田の英巌寺性徹のもとで開悟。その後信州(長野県)飯山で出会った道鏡慧端(正受老人)に師事し大悟したとされます。1716年、諸国からの遊歴から松蔭寺に帰郷。1718年に妙心寺第一座に就きます。1763年には三島(静岡県)の龍澤寺を中興開山し、1768年に84歳で死去しました。

4.白隠 慧鶴の代表作

  • 達磨図
  • 大燈大師図
  • 達磨半身図
  • 大燈国師像

5.白隠 慧鶴の作品の買取査定ポイント

白隠慧鶴の作品は、真作であるものはもちろん、真作と断定するのが難しい作品でも高値で取引されています。禅画の保存状態にもよりますが、真贋不明でも慧鶴の押印が入っていることや、白隠の代名詞ともいえる達磨図といった分かりやすいモチーフが描かれている作品は、高額での査定が期待できます。

代表的な査定ポイント
  • 白隠慧鶴の作品であるという保証書や鑑定書はあるか
  • 画面に慧鶴の押印が入っているか
  • 作品部分に破れや汚れ、シミ、傷などついていないか
  • 美術館に所蔵されている禅画と類似したモチーフを描いているか
  • 本紙部分の大きさ

6.白隠 慧鶴の作品の取引相場価格

白隠慧鶴の禅画は真作である『南無天満大自在天神』の掛け軸が本紙42cm×16cmの大きさで72,000円の落札価格がつきました。また、『白隠慧鶴 霊源慧桃合作 達磨図』では、本紙40cm×60cm 総丈128cm×69cmの大きさで、真作である保証がない状態であるにも関わらず201,000円の価格で取引がされました。いずれも慧鶴の押印がついていることが特徴です。

7.白隠 慧鶴の作品の買取についてのまとめ

見る人にさまざまな想像を描きたてる白隠の作品は、真作であれば歴史的な価値があり、大変貴重です。また、禅画の保存状態や描かれてあるモチーフにもよりますが、真作であるかわからない状態でも、条件がそろっていれば高額での査定も予想できます。現代においても大変人気の高い白隠慧鶴の禅画をお持ちの方は一度お問い合わせいただくことをおすすめします。

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