シュルレアリスムの絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.シュルレアリスム作品を売りたいお客様へ

シュルレアリスム運動は1920年代のパリではじまった芸術運動で、文学や演劇などと共に美術の世界にも大きな影響を与えました。シュルレアリスム絵画は人間の無意識や幻想の世界をときに写実的に、ときに抽象的に描くもので、代表的な芸術家にはサルバトール・ダリやポール・デルヴォーなどがいます。また、日本の芸術家もシュルレアリスムに影響を受け、多くの作品を残しています。日本でも非常に人気の高いジャンルであり、著名な作品は数百万円の価値がつくこともあります。

このページの目次

2.シュルレアリスムについての解説

シュルレアリズムはもともと文学や詩の分野からはじまった芸術運動で、フランスの詩人・文学者であるアンドレ・ブルトンが1924年に提唱した「シュルレアリスム宣言」以降に活発になった芸術運動です。フロイトなどの影響を受け、人間の意識には表れない無意識や夢をもとにそれまでの芸術とは一線を画する表現を用いました。絵画の世界では、サルバドール・ダリ、マックス・エルンスト、ルネ・マグリット、ポール・デルヴォーなどの画家がその代表であり、その作風は後の抽象表現主義などに大きな影響を与えています。

3.シュルレアリスムについての歴史

スイスのチューリヒで生まれたダダイズムを源流とするシュルレアリスムは、1924年に詩人・文学者のアンドレ・ブルトンが「シュルレアリスト宣言」を行ったときから始まったとされています。第一次大戦中の混沌とした状況のなか、若い画家たちはそれまでの常識や秩序に反抗し、非常に自由な発想のもと、無意識の世界を表現した作品を発表するようになりました。とくにこの世代の画家たちが影響を受けた画家として、ジョルジョ・デ・キリコが挙げられます。日本でも1929年の二科展以降、東郷青児、川口軌外、古賀春江などの画家たちが、シュルレアリスム絵画の影響を受けた作品を発表しました。シュルレアリスム絵画は1945年の第二次大戦終結まで栄えたとされていますが、その後も影響を受けた画家たちが作品の発表を続けています。

4.シュルレアリスム作品の特徴について

シュルレアリスム絵画の作品は大きく2つに分けることができます。ひとつは、無意識の世界に身を投じて行う自動筆記の手法により、コラージュや記号的なモチーフを用いるものです。こうした手法をとった画家として代表的なのはジョアン・ミロやマックス・エルンストなどの画家たちです。彼らは自らの無意識の世界に忠実に、人々の理解を超越してそれを絵画として表現しようとしました。もう一つは、非常に高い写実的絵画の技術を用いながら、現実にはあり得ない夢や幻想の世界を表現する作風です。これはサルバドール・ダリやルネ・マグリットなどに見られるもので、具象的かつ克明に描かれた非日常的・非現実的な世界は、鑑賞者の常識や価値観を揺るがします。

5.シュルレアリスム作品の買取査定ポイント

シュルレアリズム自体が1920年代から1930年代のパリにおいてもっとも盛り上がった芸術運動であるため、その時代にパリの芸術界で主流派から支持されていたダリ、ミロ、マグリット、キリコ、エルンストなどの作家の作品は非常な高額で取引されています。これらの作家の作品にもトレンドがあり、価格の動向には常に注意が必要です。肉筆の作品にはもちろん高い価値がつきますが、版画などにも数十万円単位、もしくはそれ以上の価値がつきます。また、日本の作家でもシュルレアリズム作品は人気が高く、数百万円で取引された実績もありました。保存状態がよいこと、サインやエディションが記入されていること、正式な鑑定書がついていることなども高額査定につながります。

代表的な査定ポイント
  • ダリ、ミロ、マグリット、キリコ、エルンストなど、代表的な作家の作品には高額な値段がつく
  • 海外の作品なら1920年代から1930年代まで、シュルレアリズム運動が盛んだった頃の作品は価値が高い
  • 有名作家の価値にもトレンドがあり、価格の動向に注意
  • 版画ではエディションナンバーが若いものほど価値が高くなる傾向
  • 日本の作家でも希少価値があるものは高い値段で落札されている実績あり
  • 保存状態が良いことで価値もさらに高くなる可能性あり
  • 鑑定書などが付いているとさらに高い価値が見込める

6.代表的なシュルレアリスム作家の買取相場価格について

著名な作家の作品ほど高値で取引されることが多く、肉筆の真作である場合は500万円以上の価格で落札されることがあります。また、版画であっても作家の著名さやエディションナンバーの若さなどで値段は左右されることはありますが、50万円から100万円単位で落札されています。保存状態が良いことや鑑定書などがついていることも高額査定の条件となっており、希少な作品はさらなる価格での落札が期待できそうです。

古賀 春江 作 『花』

古賀春江が非常に傾倒していたパウル・クレーからの影響が色濃く表れた作品で、古賀のこの時期の作品も非常に人気があります。縦62.4cm、横47.4cmの『花』は紙に描かれた水彩画で、額装されており、左下にサインがあります。また、東京美術倶楽部鑑定委員会が発行した鑑定証書付きで、オークション主催者側が予想した落札価格は900万円から1,300万円に対して、過去のオークションでは580万円の価格で落札されました。古賀の作品がオークションに出品されることは少ないですが、それぞれ鑑定書がついたもので30万円程から本作のように500万円まで幅広い価格で取引されています。

サルバドール・ダリ 作 『Les chevaux Daliniens(25)』

カラフルな色彩で馬の姿を描いたこの一連の版画は非常に人気の高い作品です。『Les chevaux Daliniens(25)』は縦64.6cm、横49.3cmの版画でそれぞれの作品の右下余白にサインがついており、左下余白には「17/250」のエディションが書き込まれています。落札価格は115万円と高額で、オークション主催者側が予測していた30万円から50万円という価格を大きく上回りました。オークションに出品されるダリの作品は数多いですが、なかには複製画と思われる作品も数万円で落札されており、その人気の高さが伺えます。本作のようにダリの代名詞であるシュルレアリズム作品はかなりの高額で落札されていますが、それ以前の初期の作品などは数十万単位で取引されているようです。

ポール・デルヴォー 作 『婦人像』

幻想的な作風で美しい女性を描くことで定評のあるポール・デルヴォーの『婦人像』は非常に人気が高く、出品数は多がとても多いことで知られています。数十万円の落札が基本的に多く、縦62.7cm、横80.7cmのこの版画は左下余白に「86/100」のエディションナンバー、右下余白にサインがあり、額装された状態で58万円の価格で落札された実績があります。オークション主催者側の予想した落札価格は30万円から40万円でしたので、2倍近い価格で落札されました。

7.シュルレアリスム作品の買取についてのまとめ

シュルレアリスム絵画はとても人気の高いジャンルと言えます。とくにシュルレアリスム運動が、もっとも盛んだった1920年代に活躍したダリやマグリット、デルヴォーなどの著名な画家の作品は、大変な高値で取引されています。真作はもちろん、リトグラフなどでも数十万円から数百万円で取引されることもあるので、シュルレアリスム絵画の作品をご所有の場合、まずは査定をお試しになることをおすすめします。

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