藤本 煙津(ふじもと えんしん)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.藤本 煙津の作品を売りたいお客様へ

藤本煙津は、江戸時代後期から明治時代にかけて活躍した日本画家で篆刻家です。南宋画や漢詩に優れた才能を発揮し、篆刻でも名声を得るなど、非常に多才な人として知られています。藤本煙津の日本画作品はあまり市場に出回らないため、買取額が高値になる可能性があります。

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2.藤本 煙津についての解説

藤本煙津は、日本画においてはとくに山水画を得意としていました。漢詩や篆刻でも多くの優れた作品を残し、著名な作家でしたが、温厚な性格で名声や利益を求めず、風流詩歌を友として日本画や篆刻などの制作活動に取り組み、生涯にわたって簡素な生活を送りました。漢詩文結社の逍遥遊社の一員として漢詩にも独自の才能を発揮し、浪華最後の文人ともいわれています。

3.藤本 煙津の歴史

藤本煙津は江戸時代の1838年に井ノ口村(現在の兵庫県神崎郡福崎町)で生まれ、本名は節二といいました。1879年から書記や官吏として役所などに勤務しながら、詩歌にも親しみました。1896年に大阪へ移り、日本画と篆刻に専念します。日本画を島琴江に学び、その後村田香谷に師事して南宗派の画を学びます。さまざまな展覧会で、褒状1等など数多くの賞を重ね、帝国絵画協会の会員としても活躍しました。また、漢詩を江馬天江に学び、篆刻を高田緑雲に習って内国勧業博覧会で受賞するなど、高い技術と芸術性をもち大家と称されました。南宗画の号は、古素、煙津、同龍生、榛田野逸などがあり、篆刻では石樵の号があります。1926年に78歳で逝去しました。

4.藤本 煙津の代表作

  • 蓮花図
  • 梅林図

5.藤本 煙津の作品の買取査定ポイント

藤本煙津の作品は真贋不明の作品や模写が多く出回る傾向にあり、模写とされていても数万円の価格になる場合があります。そのため肉筆画の真作であることが高額査定の重要なポイントとなり、保存状態がよければ、さらに高額な価格になる可能性があります。

代表的な査定ポイント
  • 正式な鑑定書が付いているか
  • 落款はあるか
  • 肉筆画の真作であるか
  • 作品の保存状態は良好か

6.藤本 煙津の作品の取引相場価格

ネットオークションなどでは模写や真贋不明の作品が多数確認できますが、真作はなかなか出品されないようです。その中で、掛軸として装幀された日本画『秋景山水図』が、12,894円で落札されました。制作年は不明ですが、本紙が縦116cm×横42cm、総丈が縦204cm×横56cmの大きさで、絹本の山水画です。真作の肉筆画ですが、シミなどの劣化が見られるため、低い価格になっているようです。保存状態がよい真作であれば、高額な取引が期待できるでしょう。

7.藤本 煙津の作品の買取についてのまとめ

藤本煙津は、山水画や漢詩、篆刻で優れた作品を残しました。幅広い芸術活動の中で描かれた日本画作品に注目が集まっています。お手元に藤本煙津の貴重な絵画作品をお持ちでしたら高い査定額が期待されますので、一度その価値をお調べになってはいかがでしょうか。

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