瑛九作『旅人』の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.瑛九作『旅人』を売りたいお客様へ

瑛九は戦前から戦後にかけて活躍した画家で49歳の若さで亡くなりました。さまざまな手法や表現で独自の世界を描いた瑛九ですが、この『旅人』はその代表作です。戦後、リトグラフに没頭した瑛九の作品のなかでも『旅人』はシュルレアリズムの傾向が強い作品で人気も高く、高値での取引が期待できます。

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2.瑛九作『旅人』についての解説

瑛九はさまざまな表現手法を用い、その画風もめまぐるしく変化したことで知られる画家です。油彩画や写真、写真の印画紙を使ったフォトグラムという手法を用いた作品、銅版画、そしてリトグラフとあらゆる方法を試し、同じようにさまざまな画風にも挑戦しました。リトグラフ『旅人』の発表の前年、1956年に発表した『蟻の足跡』は同じくリトグラフですが、その画風はまったく異なり、線と点、カラフルな色や図形で表現された完全な抽象表現作品です。この『旅人』は瑛九の作品のなかではシュルレアリズムの色彩が濃い作品で、重厚な画面構成と多色刷りで、独自の世界観を表現しています。

3.瑛九作『旅人』の作品の特徴について

木々が立ち並ぶ暗く、寒々とした森のなかに、数人の人影が小さく描かれています。この暗い画面の前面には、白や黄色、赤、オレンジ、緑、青などの風船のような物体がふわふわと浮かんでいます。まるでこの暗い森に迷い込んだ人々の思いが、風船のような物体となって表されているようにも見え、行き場のない不安感やゆううつな気分を感じさせる作風です。暗い色調でありながら多色刷りで彩られた画風はカラフルで、重厚なイメージを感じさせます。

4.瑛九作『旅人』の相場価格について

『旅人』を取り扱ったオークションの結果はありませんでしたが、『旅人』と同じ瑛九の真作リトグラフ『蟻のあしあと』がオークションにかけられた実績があります。サイズは縦22.3cm、横34.9cm、下の余白にサインが入っていました。そのオークションで『蟻のあしあと』は9万円の価格で落札されており、オークション主催者側が予想した落札価格は5万円から10万円でした。この結果からエディションが若いものや、鑑定書がついているもの、作品の保存状態が良いもの、額などと保管されているものほど高い価値が見込めます。

5.瑛九作『旅人』についてのまとめ

戦前・戦後にかけて日本の前衛絵画の最先端に立ち、さまざまな表現手法や絵画のジャンルに挑戦を続けた瑛九の作品は非常に刺激的であり、年代ごとに作品を見ていくとその変化に驚かされます。そのなかでも瑛九によるシュルレアリズム表現の魅力が凝縮された『旅人』は人気が高く、彼の代表作でもあります。瑛九の作品をお持ちの方はぜひ査定をお試しになってください。