鳥文斎 栄之(ちょうぶんさい えいし)の絵画買取なら査定金額を比較できる「SATEeee絵画買取」へ

1.鳥文斎 栄之の作品を売りたいお客様へ

鳥文斎栄之は、江戸時代後期に活躍した旗本生まれの浮世絵師です。気品のある優雅な女性の全身像を得意としました。作品は大英博物館や東京国立博物館をはじめとする国内外の公的機関に収蔵され、重要文化財に指定されているものもあるなど高い評価を得ており、査定時に高い金額を提示される可能性があります。

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2.鳥文斎 栄之についての解説

鳥文斎栄之は細やかで優美な描線で、優雅な十二頭身の全身像の美人画を多数制作し、当時は喜多川歌麿と人気を競い合いました。栄之が考え出したとされる「紅嫌い」と呼ばれる墨や淡墨、藍、紫、黄、緑などの渋い色のみを用いた彩色法で、暖かみを感じさせる表現で錦絵を制作しました。後に肉筆の美人風俗画を描くようになると、気品のある画風で人気となり、晩年は美人画や風景画で優れた作品を多く残しました。

3.鳥文斎 栄之の歴史

鳥文斎栄之は、1756年に江戸で500石の直参旗本細田家に生まれ、名は時富で、俗称は民之丞、後に弥三郎といい、治部卿とも称しました。初めに狩野典信に絵を学び、1781年から1783年まで将軍徳川家治に御絵のとも役として仕えました。その後文竜斎に師事して浮世絵師となり、1785年刊行の黄表紙『其由来光徳寺門』の挿絵が最初の作品でした。初期の作品は、鳥居清長の影響を受けた美人画を描いています。1789年に家督を譲ってから本格的に浮世絵に取り組むようになり、静穏な美人画の画風を確立しました。1798年頃には錦絵の制作やめ、肉筆の美人風俗画を描くようになります。さらに1800年に肉筆の隅田川の絵巻物が後桜町上皇に気に入られて高い名声を得、多くの優秀な弟子を育てるなど活躍し、1829年に74歳で死去しました。

4.鳥文斎 栄之の代表作

  • 風流略六哥仙
  • 風流名所十景
  • 青楼芸者撰
  • 青楼美人六花仙

5.鳥文斎 栄之の作品の買取査定ポイント

鳥文斎栄之の作品は真贋不明のものも多く、真作の肉筆画はかなりの高額査定となる傾向があります。作品は江戸時代に制作されたため、保存状態がよいことが重要なポイントです。美人画の人気が高く、版画も江戸時代当時の作品であれば査定額が期待できます。

代表的な査定ポイント
  • 人気の美人画か
  • 真作の肉筆画か
  • 作品の保存状態は良好か
  • 証明となる鑑定書は付属しているか

6.鳥文斎 栄之の作品の取引相場価格

鳥文斎栄之の真作の浮世絵肉筆画『立美人図』が、559,000円もの高額な価格で落札されました。軸寸が縦170.5cm×横42.5cm、本紙が縦89.5cm×横30.5cmの、掛軸として装幀された日本画作品です。十二頭身で表現されたすらっとした柔らかな体躯の穏健な美人画作品で、経年劣化はありますが大きな傷みのない作品です。鳥文斎栄之の作品は時代が古いことから貴重で評価が高く、保存状態がよい真作の絵画作品であれば、さらなる高額査定も期待できるでしょう。

7.鳥文斎 栄之の作品の買取についてのまとめ

鳥文斎栄之の作品は制作された時期が江戸時代後期の古いものですが、重要文化財に指定されるなど歴史的価値も高く、その錦絵や肉筆画は現在も人気が集まっています。お手元に鳥文斎栄之の貴重な作品をお持ちでしたら、高値が期待されますので、査定に出されることをおすすめいたします。

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