John Sell Cotman(ジョン・セル・コットマン)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.John Sell Cotmanの絵画作品を売りたいお客様へのご案内

ジョン・セル・コットマンは、イングランド東部ノーフォーク州で形成された風景画家グループ、ノリッジ派を代表する画家として18世紀末から19世紀前半に活躍しました。屋外での自然観察を重視するノリッジ派の活動は、その後のイギリス風景画の発展に大きく寄与しています。自然から引き出した厳格な構図、落ち着いた色調、細部を省略した平明な薄塗りが特徴のコットマンの水彩画は、どこか素朴で親しみやすい魅力に満ちています。生前の評価は画家を満足させるものではありませんでしたが、20世紀初頭に再評価され、ウィリアム・ターナーに並ぶ重要な風景画家として人気を集めています。

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2.John Sell Cotmanという絵画作家について

ジョン・セル・コットマンは生涯において、水彩だけでなく、油彩画、鉛筆や木炭による素描、そして数々のエッチングを残しました。初期にはノリッジ派の先達ジョン・クロムや、ロンドンで出会った風景画家トマス・ガーティンらに影響を受けました。1800年~1806年にかけてロイヤル・アカデミーに出品した作品は、簡潔で幾何学的な鋭い構成により、優れた風景画として高く評価されました。のちにコットマンの水彩画はより透明性の高い、明るい色調のものに変化しますが、晩年には、水彩絵具にライスペーストを混ぜて使用することで、より荘重な画面を作り出します。数多く残されたエッチング作品は、当時の画家や知識人たちが関心を寄せた名所旧跡の貴重な建築的資料となっています。

3.John Sell Cotmanの絵画作家についての経歴など

コットマンは、1782年にノリッジの絹商人の家族に生まれ、歴史あるノリッジ・スクールで学びます。1798年に画家を目指してロンドンへ出ると、やがてトマス・モンローによる支援を受けるとともに、J.M.W.ターナーやトマス・ガーティンらの知己を得て、その作風にも影響を受けます。英国各地を写生旅行しながら、1800年~1806年には毎年アカデミーで作品を発表しました。その後、故郷でノリッジ美術家協会に所属、1811年からは会長を務めました。1812年~1823年にはヤーマスの海岸で過ごし、銅版画シリーズの出版に取り組みました。一時ノリッジに戻りますが、1834年からはロンドンのキングズカレッジで教鞭を取ります。1842年に亡くなり、残された作品は競売にかけられました。

4.John Sell Cotmanの絵画代表作品とは

  • エプソムの家並み(1800年)
  • リーヴォ修道院の廃墟、ヨークシャー(1803年)
  • グレタ橋(1806年)
  • ノリッジの市場(1809年頃)

5.John Sell Cotmanの絵画作品の買取査定ポイントを解説

ジョン・セル・コットマンの買取査定にあたっては、まず画家の真作であるかどうかが重要なポイントです。油彩、水彩、素描、版画など、作品の技法や媒体によって査定額が異なり、油彩や水彩ほど評価が高くなります。なお、版画の場合には、刷りの良し悪しや、刷られた枚数によって価格が左右されます。また、シミや破れ、日焼けなどが無いかどうかも評価の基準となります。

代表的な絵画作品の査定ポイントはこちら
  • 画家の真作であるかどうか
  • 制作された技法、媒体は何か
  • エディション数が少ないかどうか
  • サイズが大きいかどうか
  • 刷りの出来栄えが良いか
  • 状態が良いか

6.John Sell Cotmanの絵画作品の取引相場や参考価格

ジョン・セル・コットマンの作品は、日本での取引はほとんどありませんが、海外のオークションでは、近年、ノリッジ派とともに評価が高まり、予想を越える高額での落札が見られます。近年のクリスティーズの落札額で最も高額となったのは、画家のサイン入りの水彩画『In the Grampians, a drover with his dog and cattle beyond』(22.9cm×33cm)で、11万8,750ポンド、日本円にして約1,670万円でした。53.4cm×73.1cmの大判の水彩画でサインが無いものでも、日本円にして約140万円~210万円の予想額に対して、約660万円の落札額となる例も見受けられます。素描の場合は約25万円~40万円ほどの落札額が公開されており、版画作品では1万円以下で販売している画廊もあって、より手が届きやすいと言えます。

7.John Sell Cotmanの絵画作品の買取についてのまとめ

ジョン・セル・コットマンは、一時はターナーを凌ぐほどの人気があったイギリスのロマン主義期を代表する風景画家です。戸外での自然観察や地方都市での芸術活動の先駆けとして、近年、再評価が活発に行われているノリッジ派の中心人物としても大変重要な画家です。ますます評価の上がる可能性もあり、思わぬ高額査定も期待できます。

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