鴨下 晁湖(かもした ちょうこ)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ
1.鴨下 晁湖の絵画作品を売りたいお客様へのご案内
鴨下晁湖は、日本で活躍した日本画家であり挿絵画家です。人物画を得意とし、中でも浮世絵風の美人画には、日本女性のはんなりとした雰囲気や、女性をとりまく透き通る空気までもを表現しているかのような世界観があります。一方、彼が手掛けた児童書の挿絵などは、人物のデフォルメはしていないにもかかわらず、ユーモラスなイメージで表現しています。文展、帝展、日展で活躍した画家として、鴨下晁湖の作品には今でも高い価値があり高額査定が期待できます。このページの目次
2.鴨下 晁湖という絵画作家について
鴨下晁湖は、本名を鴨下中雄と言います。第一回文展に出した作品が三等賞を受賞しました。その後も、文展、帝展、日展にいくつかの作品が出品されています。池田輝方らと共に12カ月の風俗を描いた共作の新版画『新浮世絵美人合 九月 ほろ酔ひ』を版行しています。この『新浮世絵美人合』シリーズは今でも人気で、他の画家が描いた他の月の絵も高い値段で売られています。1948年には岩田専太郎らと、出版美術家連盟(後の日本出版美術家連盟)を結成しました。また、鴨下晁湖は挿絵を多く手掛けた画家としても有名で、『講談倶楽部』などに掲載された岡本綺堂著の『半七捕物帳』、1956年5月から『週刊新潮』に掲載された柴田錬三郎著の『眠狂四郎無頼控』などの眠狂四郎シリーズの挿絵、吉川英治著の『続鳴門秘帖』の挿画、講談社の絵本『舌切雀』の絵も描いていました。
3.鴨下 晁湖の絵画作家についての経歴など
鴨下晁湖は1890年2月25日に、東京で生まれました。東京美術学校(後の東京芸術大学美術学部)に入校しましたが、中退して、1840年から1923年まで生きた日本画家である松本楓湖に弟子入りしています。1883年生まれの浮世絵師である池田輝方らと共に、1924年に12カ月の風俗を描いた新版画を版行しました。1948年、他の画家たちと一緒に出版美術家連盟(後の日本出版美術家連盟)を造ります。1953年、文芸美術国民健康保険組合の理事になっています。1967年10月20日に脳血栓のため、77歳で亡くなりました。主な受賞歴は、1907年の文展で、『三法師』が三等賞を受賞しています。1958年、福田清人著の講談社の『天平の少年 奈良の大仏建立/乱世に生きる二人』の挿絵が第5回産経児童出版文化賞を受賞しています。第9回文展に『春蘭』、第5回帝展に『楊貴妃』、第7回帝展に『淋池燈影』を出展しています。
4.鴨下 晁湖の絵画代表作品とは
- 三法師(1907年)
- 春蘭(1915年)
- 新浮世絵美人合 九月 ほろ酔ひ(1924年)
- 舞妓(1933年)
- 新田義貞(1933年~1942年)
5.鴨下 晁湖の絵画作品の買取査定ポイントを解説
『新浮世絵美人合 九月 ほろ酔ひ』など、鴨下晁湖の有名どころの作品は値が高くつく傾向にあります。そのため作品の主題や、どのシリーズであるかなどでも価格は変動するでしょう。また、一般的に絵画作品は大きな作品ほど高値になる傾向がありますので、作品の大小も査定ポイントになります。さらに、浮世絵や日本画は、透明感のある色合いが特長ですので、保存状態の良さも査定の重要なポイントになります。
代表的な絵画作品の査定ポイントはこちら- 鴨下晁湖本人の作品であるかどうか(鑑定書があるとなお良い)
- 作品の主題やシリーズ
- 作品名の記載があるかどうか
- 日焼けやシミ、破れがどれくらいあるか
- どれくらいの大きさか
6.鴨下 晁湖の絵画作品の取引相場や参考価格
鴨下晁湖の作品は、1924年に描かれた41cm×26.2cmの大きさの『新浮世絵美人合 九月 ほろ酔ひ』が、95,000円で販売されています。また、彼が挿絵を手掛け1937年12月に刊行された『舌切り雀』が、非常に良好な保存状態で63,800円で販売されています。100年ほど前の画家のため、価格の相場を知ることは容易ではありませんが、これらの作品が高い評価を受けていることや受賞歴からしますと、真作の絵画作品であれば、高額査定の可能性が大いに見込めます。
7.鴨下 晁湖の絵画作品の買取についてのまとめ
鴨下晁湖は文展、帝展、日展で活躍した、日本が誇れる日本画家です。また、挿絵画家としての活躍も目覚ましいものがありました。鴨下晁湖は実力のある画家であり、特に美人画などは現代においても盛んに取引がされています。彼の作品をお持ちの方は、是非、買取査定に出すことをおすすめいたします。
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