岡本 常彦(おかもと つねひこ)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.岡本 常彦の作品を売りたいお客様へ

岡本常彦は、幕末から明治にかけて活躍した日本画家、浮世絵師です。呉春の四条派を学んだ岡本豊彦の甥で、風景画や人物画をはじめ、版画の制作にも優れ、地元岡山で後進の指導にも励みました。古美術商や画廊でも広く取り扱いがあり、ネットオークションなどでも多くの入札を集めている画家です。

このページの目次

2.岡本 常彦についての解説

岡本常彦は、字は確乎、通称は典馬、号は菱邦とも言いました。京都の四条派を興した呉春の門弟筆頭として活躍し、写生画風を基調に南画的雰囲気が加味された山水を得意とした岡本豊彦に師事し、風景画や人物画を得意としました。仁科白谷に漢籍を学んだとも言われ、版画を得意とし、教科書の挿絵を制作したり、石阪秋朗の『天文歌』に挿絵を寄せるなど地元岡山で活躍しました。晩年には洋画風の遠近法や陰影法を取り入れた写実画も描いています。

3.岡本 常彦の歴史

岡本常彦は、1816年に岡山県窪屋郡水江村(現在の倉敷市)にて助之丞行兼の息子として生まれました。四条派の呉春に学んだ伯父の岡本豊彦から京都で画業を学び、のちに長崎にも滞在して書画を研究しました。蜂谷氏より妻を娶りましたが、豊彦の後を継がず、倉敷へ戻って書画漢籍を学びながら、明治時代には岡山県のために教科書の挿絵なども描いています。版画の制作や弟子たちの育成にも励み、1891年に76歳で亡くなりました。

4.岡本 常彦の代表作

  • 薬王寺襖絵
  • 天文歌(1874年)
  • 岡山城内博覧会図(1879年頃)

5.岡本 常彦の作品の買取査定ポイント

岡本常彦の作品の買取査定では、真作であるかどうかが重要なポイントです。鑑定書が付帯しているか、署名や落款、付属の箱書きに間違いがないかを確認できると良いでしょう。本紙にヤケやシミ、虫食いがないかどうか、表装に汚れや破れがないかどうかなどの保存状態も重要なポイントです。

代表的な査定ポイント
  • 署名や落款が確認できるか
  • 来歴や出品歴が分かるかどうか
  • 箱書きの記載はどうか
  • 保存状態は良いか
  • 額などの付属品はついているか

6.岡本 常彦の作品の取引相場価格

岡本常彦の作品の買取価格がネットなどで公開されることはほとんどありませんが、多くの古美術商や画廊で取扱作家として名を連ね、ネットオークションでも出品されることがあります。2017年に京都で開催されたオークションには、本紙が37cm×94cmの二幅対の掛け軸『龍虎画双幅』が最低価格12万円で出品されました。ネットオークションに出品された『備後三郎題詩桜樹図』は、42件の入札があり4万4,944円で落札されています。サイズは144.5cm×70.5cmでした。

7.岡本 常彦の作品の買取についてのまとめ

岡本常彦は、幕末から明治にかけて岡山を中心に活躍した日本画家、浮世絵師です。四条派の流れをくむ人物画や風景画を描きながら、版画の制作にも従事し、岡山の美術の発展に尽くしました。画廊や古美術商での取り扱いも盛んで、オークションなどにもしばしば出品されていますので、積極的な買取が期待できる画家と言えるでしょう。

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